3DS・PSVITA ライバル携帯機ハード対決第2ラウンドの結果が出た。
12/19~12/25の週販結果は3DSの大躍進(48万台)で、対するVITAは発売2日から大幅減(7万台)となった。
ではなぜここまで差がついてしまったのか。私見ではあるが考察してみる。
<3DS躍進の原動力>
・本体価格の大幅値下げの効果
・ソフトの充実
・DS時代の顧客の囲い込み
<PSVITA苦戦の理由>
・ローンチの品質
・本体価格の実態
・PSPとの互換性に難
・初期不良等ネット情報の拡散
<3DS躍進の原動力>
本体価格の大幅値下げの効果
任天堂は2011年8月に3DSの本体販売価格を1万円下げる判断を取った。この大博打は顧客の「販売価格に対する信頼」には影響が無かったという事か。
ソフトの充実
3DS発売から10ヶ月でマリオカート7(累計約108万本)、スーパーマリオ 3Dランド(累計約104万本)、モンスターハンター3G(累計約65万本)などいわゆるビッグタイトルがそれなりの結果を出し始めており、今年発売予定ではバイオハザード、キングダムハーツ、ラブプラスなど数字の見込めるタイトルが控えている。これらが今後長期にわたって楽しめるハードとして選ばれる結果に繋がったと考えられる。
DS時代の顧客の囲い込み
ソフトの充実で取り上げたソフト群の多くはDS時代からの続編であり、また3DSはDSとの互換性を持っている。さらに価格改定によって前世代のDSiLLと実売価格でおよそ1000円ほど安く販売されている為買い換え需要客も引き込んでいる事がわかる。
3DSまとめ
顧客は値下げで怯まずに喜び、DSのユーザーは3DSに残った。誰でも週販がネットで見られる現代において携帯機販売数を3DS一本に絞ったことは大きなインパクトを与えた。ソフトが充実してきた事でニーズに応えられるハードに育ってきた。今後マリオゼルダ以外でモンハンのようにサードで数字が見込めるソフトを維持できれば堅調を維持できるだろう。
<PSVITA苦戦の理由>
ローンチの品質
後述するネットにも深く関係するがローンチソフトの品質が販売直後から明るみになった。(参考
PSVITA「リッジレーサー」の厳しい評価)SCEは任天堂ほどファーストの駒を持っていないため、サード製ローンチソフトの比重が増え本体発売時にソフトの全体的な品質低下が起こるリスクを抱えている。
本体価格の実態
PSVITAは3DSでは同梱されているメモリーカードが付属していない(4Gで実売約2000円)。また3G版を購入する際は別に通信料を負担しなければならず、単純に本体代金以上に金額がかかる事だけではなく総額が把握しにくい構造がユーザーに受け入れにくかった。
PSPとの互換性に難
これはPSPに汎用性の低いUMDを採用してしまった時点で運命付けられた課題である。苦肉のUMDパスポートは顧客にその不都合を強いているに過ぎない。この手間を全てのユーザーが理解するとは思えない。(
週アスUMDパスポート手順)
初期不良等ネット情報の拡散
ネットなど情報が拡散しやすい現代において、初期の評判を獲得できない品質で発売に踏み切る事が売上低下に直結する好例になってしまっている。
PSVITAまとめ
高い。導入にいくら払えばよいのかぱっと見てわかりにくい。やりたいソフトが無い。初期不良が不安だ。互換性も低い。
初期不良や価格は販売するにつれてこなれていくだろうが、ソフト不足をいかに早く埋めていくかが今後の勝負どころだろう。モンハンの不在は大きい。PS3の様な長期戦にならずに転換点を早く見出したい。SCEは転換点をどこに見つけるのか興味もある。本体価格・ソフト充実・ネットワーク・PSPやPS3などの既存機器との連動など可能性は十分に残っている。
ニンテンドー3DS、400万台を突破・・・Vita2週目は失速
メディアクリエイトによれば、クリスマス商戦まっただ中の12月19日~25日の週でニンテンドー3DSは48万2200台を販売。2月の本体発売からの累計販売台数が400万台を突破したとのこと。また、週販での最高記録を更新しました。
ソフトでは『マリオカート7』が26万本と『スーパーマリオ3Dランド』が17万4000本を販売し、同時にミリオンセラーを達成。『モンスターハンター3(トライ)G』も15万5000本を販売しています。
本体発売から2週目となったPlayStation Vitaは7万2000台となり、前週から大きく台数を減らしてPSP(10万1000台)も下回る結果に。
市場規模は本体が84万3000台(93.98%)、ソフトが341万7000本(121.51%)でした。
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