岩田社長が答える
長いので概要
--任天堂らしい利益をどうやって実現するのか?
・来期(16年度)に営利1000億円を目標に組み立てたい
・スマホビジネスは今期は保守的な見通しで来期には柱にしたい
・ゲーム専用機でも流れを変える準備をしている
--スマホの収益構造はどんなものなのか、またMii活用の話は?
・国内他社の一部重課金者が支える構造にはせず、「広く薄く」支払われる世界を視野にした方法を考える
・Miiを活用したアプリは詳細は明かせないが今も開発している
--提携先の選定基準と、今後もハード関連など提携の予定はあるか
・中長期的にメリットのある関係を慎重に時間をかけ選定
・ユニバーサルは昨年4月に会った事がきっかけで、非常に具体的な提案があった
・ソフトの分野だけでなくハードについても提携は考えられる。選定は慎重を期すが禁じ手なく判断する
--2016年発表のNXの詳細は?
・スマホ参入発表で専用機への意欲を誤解されないために発表したためで詳細は明かせない
・新しいコンセプトで、3DSやWiiUに置き換えるとは考えていない
・国内外で遊び方が変わってきている。地域ごとに異なる顧客の環境を踏まえた上での新しいコンセプト
・E3でスマートデバイスやQOL、NXの話はしない
--「一体型メンバーズサービス」導入の目的と、何故システム屋ではなくDeNAなのか
・Miiverseやクラブニンテンドーは個々に作っていたために全体での繋がりはなかった
・システム開発は事前に用件を決めて依頼するもので、中途変更を得意としない。その点でDeNAは柔軟で早い開発を可能にする
・ロイヤリティも従来の購入額に応じた景品といった形からプレイ履歴や顧客同士の交流などを目指す
・10月末頃には詳細を話す準備がある
--3DSは伸びしろありとの話だが、計画は減販しているのは何故か
保守的な計画で最低限の目標値
--半年前、リージョンロックを外す検討を言及したが進捗は?
それを実現するとどういう問題があるか社内で検討する
前向きに検討したい
--何故提携の話が進んでいるのか 山内氏死去の影響は? 今後もアグレッシブにやっていくか
・急に思うかもしれないがDeNAとの提携は昨年1月には予告している
・山内や自身の病気は関係なく、従来どおりのビジネスでは目標に届かない事が判明してからの方針転換
・長期的にメリットがあれば選択肢は減らさない
--スマホアプリは新作をリリースし続けるのか、それとも数本を長期的に継続するのか
・出来れば長寿にしたいが状況に応じて新作を投入する
・IP活用はその直接の収入ではなくゲームへ送客が目的
http://www.nintendo.co.jp/ir/library/events/150508qa/index.html
WiiUの生産拠点や新型について聞いて欲しかったが、なり厳しい質問が目立つ質疑応答。
NXは噂どおり携帯機+据置機なのでしょうか。
複数の提携や新規事業は長期的なものとしているが、ゲーム販売の落ち込みをどれだけカバー出来るか。今年は任天堂の方針を知る年になりそう。
やたらと「中長期」の単語が出てくるのは長期計画を捻り出している最中だからなのかな。