任天堂 15年度第2四半期質疑応答が公開
長いので概要
--スマホ事業のマネタイズ、DeNAの役割などは
君島:Miitomoは基本無料アプリでMiiの衣装等が有料、今後は定額制も含めてアプリごとに検討
DeNAとの協業は当初発表どおりで任天堂はアプリ開発、DeNAはデータ分析など
--ミートモでコミュニケーションに重きを置くのは任天堂の本質から外れるのではないか
君島:Miiを使って日ごろ発信しない方にもコミュニケーションが楽しめる点が任天堂らしさ
高橋:フレンドの意外な側面を発見できる喜びは社内で体験済み
他のアプリも日ごろスマホで遊ばないユーザーも楽しめるものにしたい
宮本:スマホ特性を活かして任天堂らしい新しいスタイルを広められると考える
また単体での利益も必要だが、ゲーム専用機への送客が最大の目的
--中期的にはスマホアプリでどれ程の収益を見込んでいるのか
君島:ミートモ以外の予定はまだ話せないし収益予想も控えさせていただく
16年度までの5作品は収益構造が異なる予定
収益の柱にはしたいがすぐに全体の半分を占めるような考えは無い
宮本:何が「化ける」かは予想しにくいビジネス
チャレンジを継続しいずれかが大化けするように努力している
--スマホアプリの延期理由と収益への影響は
君島:12月は専用機の商戦期のため3月への延期が最善と判断
当初から大きい収益は想定していなかったので影響は少ない
--据置と携帯機を統合していく方針だが、ハード面からスマホ参入の課題は
高橋:統合化で将来的にソフト開発が容易になる方向性は見えてきている
宮本:スマホは誰でも開発ができる時代。多機種に対応可能な開発体制を展開
竹田:ハードの違いに依存しない仮想化環境が一般的な技術論
一方で任天堂はUIなどの入出力でユニークなものを挑戦し続けるべき
--ビジネスの中核はNX(家庭用ゲーム機)なのか、さらなるIP活用はないのか
君島:NXは中核としていけるよう様々な準備中。NXの詳細は控えたい
宮本:IP活用での増収は重要。認知度向上も目的
--Miitomoは16年度までに5本発表する予定の1本なのか
君島:はい
--CG報告書の内容を教えて欲しい
君島:対外的な体制と事業体制の両面から検討している
また事業運営のスピード化などの業務執行の観点からも検討を重ねている
--ニンテンドーアカウントは外部のSNSと連携・活用はされるか
君島:FBやtwitter利用者がアカウントを作る事で様々なサービスを提供
高橋:SNS連携はしていきたい。話題が拡散する事を期待
--新しいIP作りの現状と課題は
君島:新しく魅力あるIPは以前からの課題 遊び方の違いや斬新さが重要
高橋:スプラトゥーンは若いチームの作品。若い世代に責任を持ってもらって新IPを生みだす課題は解決しつつある。またキャラクターを子供達に知ってもらう事が課題でスマホや3DSをさらに活用したい
http://www.nintendo.co.jp/ir/library/events/151029qa/index.html
発表があったスマホアプリへの質問が集中。
「Miitomo」は任天堂のスマホゲームと言うよりは専用アカウント作成の一歩としての意味合いが強く、キラーIP投入には慎重だと感じます。
失望売りにつながってしまった「Miitomo」とは言えベースになっている「トモダチコレクション」は3DSの「トモコレ新生活」が世界累計448万本出荷と結構なヒットを飛ばしていたりします。
ハードについては従来どおり「ユニークな入出力」とWii以降の路線から変わっていないような発言も。
そしてNXについてはノーコメント。
君島社長は岩田体制を踏襲するとしているため当面劇的な変化は起こらない雰囲気です。
君島氏の話は簡潔で説明も読みやすいのは非常に有り難い。
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