KOTYやバグノサージュなど盛大にディスられているシェルノサージュ。噂はどこまで真実なのか?
検証プレイをしてみた。
まずシェルノサージュはざっとこんなソフト
■記憶を失った少女イオンの記憶を取り戻す手助けをするADV。
■記憶の回復は彼女の深層世界である「夢セカイ」で破壊された街並みをシャールという妖精を使役して修復することで可能に。
■街並みの回復とともにイオンの過去が次第に明らかになってくる。
■ゲーム性としてはシャールがランダム生成されるのでバーコードバトラー的な楽しみと、ネットを介してユーザー同士や開発者との交流がゲーム内でできること、イオンによるアイテムの生成、イオンとデートなどの交流など。
いろんな要素が詰め込まれたギャルゲー。紳士向けな要素も。
プレイの目的
攻略サイトは見ずに直感的にプレイしてどれだけ不具合があるのか、またはそうでもないのかを検証。
期間
2012年7月6日~7月16日(2章配信 / パッチ1.05から1.06)
結果
2話のエンディングまでプレイした結果、バグはやや散見されたが致命的な進行不能や、ネットでアップされているモデルの変形などインパクトのある強烈なものは起こらなかった。
▲ネットで話題の崩壊モデル
発生したバグ
・シャールの生成(バーコードの読み取り)時に、撮影を繰り返していると本体が強制終了される。×3回
・ワンピース着用時にイスに座るとスカートがめくれる×1回 これはいいか・・
・2話配信時にパッチなしで起動不能のC2エラー×1回
(※1.06を当てた後は起こっていない)
・つけっぱなしでスリープした際に挙動や速度に違和感を感じる。
(再起動で復帰可能)
バグというよりわかり難い仕様
・シャールウィッシュを達成しても電源オフ後に結果が消失×2回
(※シャールウィッシュの一覧を開いたときに保存されるので達成後は電源を切る前に一覧を開く)
・イオンが睡眠中に依頼を行うと操作不能になる。×2回
(※これは依頼した選択肢をもう一度選べば回避可能の仕様のようだ / 説明書に記載あり)
総括
ブログのネタとしては非常にオイシくないのだが、「めりこさん」や「トントン不能」などのバグはなく、インパクトにかける結果になってしまった。
念のために1章と2章に1回ずつバックアップも取っていたが使用する機会はなかった。
初期の騒動でプレイをやめてしまった方は、そろそろプレイしてもいいんじゃないでしょうか。
ゲームとしてはいかにも媚な場面も見られるが、「ハウス名作劇場、SF編」のようなストーリーで、理不尽な運命に翻弄される少女の今後が気になり、引きはある。
ストーリーが終了すると、基本的にイオンとの交流がメインで、日々のイオンの暮らしを観察(?)する環境ソフト的な面もあり、少しずつ進めていく根気が必要で、せっかちな方には勧めにくい。
今後のストーリー展開とバグの修正も含めてライブ的に楽しめる方には、2本目のサブゲームとしてはそれなりに楽しめるといえる。
現在進行形で物語を変える仕組みらしく、過去の過剰なバッシングによって変質した怪作「デビルマン」や「エヴァンゲリオン」のようなユーザーとの化学反応にも外野としては興味がある作品。
登場するキャラクター
▲現代のイオンの住む街の雑貨屋店主ねりこ。ストーリーの狂言回し、制作者の代弁、監視者など世界の重責を押し付けられている謎だらけのキャラクター
▲主人公イオン、記憶の中では皇帝候補として試練を受けることに。終焉に向かう世界で謳魔法(うた-)を使える希望の存在。
▲イオンと対立する立場にある皇帝候補カノン。理論派で理想家。意外な一面もある。
▲旅の途中で出会うネイ。暗い物語を元気なキャラで救ってくれる。
ネタバレ 1章のクライマックスシーン
モデリングは見ての通りだが志方あきこ氏の音楽は凄い
カードの入れ替えが手間なのでプレイにはDL版推奨。
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