先日のソニー副社長記事から過去の書籍が掘り起こされています。
元SCE赤川良二氏の書籍「証言。『革命』はこうして始まった」(2011)で任天堂との関係が変わった瞬間について触れられています。
■証言:田尻彬氏
-任天堂との話は、かなり具体的なところまで進んでいたのですよね?
田尻 本当に生産の直前までいっていたのです。1億数千万円で作った金型もできていたし、カートリッジやコネクタなど、任天堂から買わないといけない部品が12点あったのですけれど、その部品の買付の交渉とかも私がやっていましたね。
-ということは、任天堂にしてもその部品を売って商売にしているわけですよね。任天堂とSONYという会社同士のビジネスがありながら、いきなり「フィリップスとやります」というのは理解に苦しむ話かと思いますが
田尻 完成したプレイステーションの実機を1週間ぐらい貸したことがあったので、これならば自分のところでできる、と思ったのかもしれないですね。久夛良木さんに言わせれば、それはもう「青天の霹靂」ですよね。
http://www.enterbrain.co.jp/f2b/books/syougen/
この本はソニー関係者らによるものではありますが、山内元社長が健在で任天堂が最もギラギラしていた時期でもあります。
任天堂関係者の証言も読みたいところです。
証言。『革命』はこうして始まった プレイステーション革命とゲームの革命児たち (ビジネスファミ通)
赤川 良二 (著)
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