2015年3月にDeNAとの提携会見にて、任天堂のゲーム専用機として発表されたコードネーム「NX」。
しかしその詳細はいまだ明らかになっていない。
同年7月に急逝した岩田社長が残したヒントとその後の関連情報をまとめてみたい。
■岩田社長発言
「全く新しいコンセプト」として始めてNXを明らかに
2015年3月 DeNAとの業務提携発表会見
・ゲーム機ビジネスへの情熱の証として発表
・全く新しいコンセプトのゲーム専用機
・詳細は2016年発表
・3DS/WiiUと共に開発中の新メンバーズサービスに連携
http://www.nintendo.co.jp/corporate/release/2015/150317/03.html#s26
「人々のゲームライフを変えたい」
2015年3月 日経ビジネスオンライン
・従来の延長上ではつまらない
・お客に驚いてもらいたい
・人々のゲームライフを変えたい
・タッチスクリーンやWiiリモコンのような技術の提案が任天堂らしい
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20150320/278995/?P=5
「WiiU/3DSを置き換えるものではない」
2015年5月 決算説明会
・3DSまたはWii Uを「単純に置き換える」という考え方はしていません
・(日本は携帯機に、欧米では据置に客が分化しているが)世界中の顧客に受け入れられる新コンセプトのゲーム機
・リージョンフリーにするかは検討中
http://www.nintendo.co.jp/ir/library/events/150508qa/02.html
「任天堂らしい答えの出し方」
2015年6月 株主総会
・前世代の反省を活かし、任天堂らしい答えの出し方でNXを提案
・ソフトメーカーのハード選択基準はやはり普及台数
・サードとは水面下でコラボが進行中
・3DS/WiiUとは併売していく
http://www.nintendo.co.jp/ir/stock/meeting/150626qa/
■任天堂関係者インタビュー発言
宮本専務「ハードにはユニークな機能が大切」
2015年6月 npr
・WiiUは高くなってしまった
・他社とはハイエンド競争はせずにバランスのいいハードを目指す
・ユニークな無二の機能が大切
http://kotetsu.game-waza.net/Entry/5760/
宮本専務「開発に積極参加はしていない」
2015年6月 FORTUNE
http://kotetsu.game-waza.net/Entry/5757/
レジナルド・フィサメィ米任天堂社長「次のホームコンソールを開発している事を私たちは発表している」
2015年6月 WSJ
http://kotetsu.game-waza.net/Entry/5757/
田邊賢輔氏「据置向けのメトロイドプライムを出すならNXになるだろう」
2015年6月 Eurogamer
・もし今WiiU用に開発した場合、3年程度の開発期間が必要でおそらくNXになるだろう
http://kotetsu.game-waza.net/Entry/5751/
■外部の報道
日経新聞「NXのOSはアンドロイド」
2015年6月
・サンプル作りが進行
・
基本ソフト(OS)はグーグルの『アンドロイド』を搭載する方向
・他社製OSは任天堂の歴史的大転換
http://kotetsu.game-waza.net/Entry/5626/
↓
アンドロイド報道に任天堂は否定
『NX』のOSが“Android”だという事実はありません
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/342/342359/
「ディスプレー中心に穴を開ける事を検討」
2014年12月
・シャープの新型ディスプレーを採用、2016年始めにも量産
http://www.47news.jp/CN/201412/CN2014121601002126.html
スクエニ「ドラクエ10・11をNXでも発売を検討」
2015年8月
http://www.jp.square-enix.com/company/ja/news/2015/html/8e4134b8203fc226980d056951e0aac0.html
■リーク・噂
Unseen64 Tamaki氏、「任天堂のNXはPS4と競う性能のハードじゃない」
2015年7月
http://kotetsu.game-waza.net/Entry/5814/
受注工場関係者のリーク「16年にも発売、2000万台出荷」
2015年7月
・16年5月に量産開始、7月にも発売開始か
・初年度2000万台を出荷
http://kotetsu.game-waza.net/Entry/5806/
据置機+携帯機の性質を持ったハードである事は以前から噂されていて、岩田氏の発言でも地域嗜好にとらわれないハードであることを示唆しています。
WiiUがおそらく初回に1,000万台の製造だったことから、2,000万台の噂が事実なら携帯機よりの低価格機である事も想像できます。
アンドロイド搭載で携帯機ハイブリッドのハードとすると、カナダのOUYAやSCEのPSVitaに対するVitaTVのようなモデルが予想されますが、液晶の噂や宮本氏の発言から「任天堂らしい」ギミックが搭載されたデザインでもありそう。
DQ11移植も検討されている事からPS4並みのスペックも可能性は否定できませんが、いつものお値段(2.5万円)設定を任天堂が変えるかは不明です。
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