WSJ記事 「とび森」は6月末までに540万本以上のセールス
岩田聡社長は、消費者が依然として独立型ゲーム機の購入に興味を持っていると確信していると話す。さらに、同社の戦略は今後も維持されるとし、「どうぶつの森」でそれが証明されるだろうと述べた。
日本で9カ月前に発売された「とびだせ どうぶつの森」は6月末時点で、海外市場を含め540万本以上を販売した。このソフトは13年に世界で最も良く売れたゲームの2位にランクインしている。 1位はソニーの家庭用ゲーム端末「プレイステーション3(PS3)」向け「ラスト・オブ・アス」だ。PS3の販売台数は3DSの2倍半に達する。
中略
岩田社長は6月のインタビューで、「どうぶつの森が証明した。日本で発売されたときに、お客さんの層ががらっと変わった」とし、「そういった(客層)は、たった1本のゲームのために、本当におもしろかったらハードごと買ってくれる」と述べた。
米国で6月に発売されて以来、「どうぶつの森」の訴求力が日本限定ではないことを示す兆候が出ている。任天堂によると、発売2カ月で66万本が売れた。 この成功は3DSを6、7月の最多販売ゲーム端末に一躍押し上げた。3DSの販売数は6月に40%増、7月には14%増となった。
http://jp.wsj.com/
例によってこの文章の前後には任天堂に対してスマホをはじめとする他社プラットフォームへのソフト供給をすべしとする割と辛辣な内容であるが、その反対意見として岩田社長が発言した内容が上記抽出だ。
DS程の勢いは出せていない3DSではあるが、海外でも「とび森」のヒットが起こっており、岩田社長の自信にもつながっているはずだ。
ちなみに大雑把な数字でお馴染みのVGチャートではこんな概算だ。
2013年世界累計ソフトウェアセールス
▲1位「ラストオブアス」310万本、2位「とびだせどうぶの森」270万本
WSJの「540万本以上」の数字は累計かな?
2013年世界ハード/ソフト販売
▲ハード販売で3DSが1位(565万台)、次ぐPS3は509万台
ソフト販売ではPS3が5,446万本、3DSが2,402万本とこちらは差が出ている。
引用文の「PS3が3DSの2.5倍販売」というのも累計のことのようだ
http://www.vgchartz.com/yearly/2013/Global/3DSのタイレシオが他社の据置機と比べて極端に低いことが気になる。
タイレシオが低いのは携帯機全般に言えることだが、2DSが発売される背景には、WiiUがまだまだ伸ばせない現状で3DS本体でも利益を確保したい任天堂の狙いが想像できます。
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