NXのスペックがWIiUより低いのではと思われる発言も
任天堂の76期(2015年度)定時株主総会の質疑が公開。
先日任天堂系のブログが公開した内容とほぼ合致する内容です。
以下概要
--役員の選任に反対、多様性のある市場へ向けた女性役員を登用すべし
君島:現状最善の選択で差別は無い
海外からレジーNoA社長が執行役員、従業員には多数の女性社員がいて、意見を吸い上げていく
また女性が活躍出来るよう努力する
--VRへの対応はどうなっているか
また企業価値(株価)の向上は
取締役の高齢化で若手の起用は
君島:VRは有望技術で関心をもって研究をしている
企業価値の向上へはIP活用、QOL研究、NXの準備など新規プロジェクトであたる
執行役員制度は執行責任の明確化と権限委譲が目的
--イギリスEU離脱の影響とその対処は
君島:円高が進むと為替差損が発生する
またイギリスの拠点で税制や制度に変化が起こる事も予想される
十分に今後の動向を注視し適切に対応
--岩田前社長の急逝から2か月の空白期間の説明を求める
社長が訊くなどの今後は
スマホ向けのコントローラー発売予定はあるか
君島:岩田氏からは竹田・宮本・私で指示を受けていたが、体制作りに2か月が必要だった
社長が訊くは私がやっても面白くならない、相応しい情報提供を検討
宮本:訊くは岩田氏とマンネリ化してきたと話していた。今後の課題だ
高橋伸也(以下 高橋):コントローラーは自社開発もなくはないが、スマホで何ができるのか考えていきたい
--Miitomoでスマホに参入したが他社プラットフォームに提供する事の気付きや手応えは
君島:スマホは継続率を重視、Miiを介する交流はチャレンジで改善点もある
自社IPに制限を設けず積極活用する
高橋:地域や年齢ごとに反応も違い、得るものがあった。試行錯誤を継続する
--事業報告はナレーションではなく社長自ら行う方が良い
君島:私の喋りは聞きにくいと思い採用
貴重な意見として受ける
--広告戦略について
削減による利益の向上は評価するが、#FEなど一部のソフトは情報が少ないく思う
君島:広告費は収支のバランスで見直した
一方で露出が減るリスクもあるので適切で効果のある宣伝を検討
--定款の変更「医療機器及び健康機器の開発製造販売」の説明を
君島:QOLだけでなく事業の多様化を見据えての変更
--VRやAR、MRなど対応への体制は
またWiiU発売前の宮本氏の自信と君島氏の不安を聞いているがNXの手応えは
君島:まずWiiUへの発言は誤報で、「売れたWiiからの乗り換えは難しい」と発言した
Uの魅力が伝わるように販売に伝えている
またVRは研究を続け関心を持っています
宮本:市場でタブレットの販売価格が下落したことが悪影響を及ぼしているが、「リビングの生活を変えるメディア」の魅力は変わっていない
NXでもチャレンジをしているがE3ではゼルダに焦点を当てた
高橋:E3 3日目の映像を公開
3日目でも長い行列ができたゼルダは顧客の期待が高い
また
NXでもWiiU版と同じ体験ができるよう鋭意製作中
宮本:ゼルダは「オープンエアー」と呼ぶ自由で広大な世界を創造、プレイヤーが臨場感を得られるように設計、海外メディアにも高い評価を得た
VRは研究を続ているが長時間の利用など課題があり、リビングで子供が装着することで親の心配を懸念している
E3でもVRはそれほど話題にならなかった。それはどうやって商品化するかが実現できていなかったらではないか
--株主総会でファンと投資家の質疑に温度差
2部に分けてはどうか
君島:ゲームの部分も投資家に聞いてもらう意味で重要
製品紹介の情報も提供する機会を増やしたい
--NX生産について、鴻海は工場の機械化が進むなど変化している
その傾向についてどう考え対処しているか
進士:アジア全体で人件費は高騰、自動化も進んでいる
コスト削減の為、取引先と密に連絡し議論している
--映画などIP活用で人事のリソース確保は
君島:映画はパートナーと制作
社員の成長と外部の協力会社を活用する
宮本:キャラクター資産の活用は重要
任天堂はキャラの権利保有数は群を抜いている
映像は社外の協力で制作、任天堂からは私だけの場合もあった
外部の力も借りて商品を増やしていく
君島:スマホではDeNAなどパートナーと連携
--山内氏は自力開発での独創性を重視していた
他社との連携で副作用はないか
君島:独創的なものづくりは今も重視している
創造性の部分は私たちがやっていき、技術や経験を他社から協力してもらっている
--業績について、WiiUが撤退し3DSはピークを過ぎた 利益確保の根拠は
君島:3DSは普及台数が多く、ポケモン新作などソフト販売で大きく貢献する
WiiUの減少分はNXがカバーする計画
スマホも5本を予定し貢献する
ただ円高は懸念している
--ソフト開発費の高騰と長期化について対策は
君島:コストは増大する傾向でバランスは重要
竹田:ハードの性能向上が開発に寄与する
また(注力箇所の)メリハリが重要
宮本:200万本単位で売れる物を作るのが基本
高橋:メリハリがキーワード、社外エンジンの採用や社内エンジンの改善など多数方法がある
https://www.nintendo.co.jp/ir/stock/meeting/160629qa/index.html
意外とピョコタン先生の質問14はいい内容。
NXの年度内発売を盛り込んだ計画であることを聞き出しています。
またVRへの否定的な見解からNXへの採用の可能性が低く、
「WiiUと同じ体験ができるよう」発言からNXはやはり携帯機がメインと予想することもできます。
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