任天堂の場合スーパーファミコン時代のソフト内訳(~1997年)
(推定 出典:ゲーム戦線超異常)
種目 | 金額(円) | 割合(%) |
製造(委託)費 | 1,000 | 10.0 |
ロイヤリティ | 2,000 | 20.0 |
ソフトメーカー取り分 | 2,500 | 25.0 |
一次・二次問屋・小売店マージン | 4,500 | 45.0 |
合計 | 10,000 | |
http://www.jftc.go.jp/en/cprc/reports.files/cr-0508.pdf(PDF)
ロイヤリティは当然一定ではなく、ファミコン黎明期を盛り上げた六大国と呼ばれる6社(ナムコ、ハドソン、タイトー、カプコン、ジャレコ、コナミ)は他サードパーティに比べ2割ほどだったという記事もある。
任天堂がサードの全タイトル製造をまとめたのは、ハードとの規格が合わずに回収になったソフトが登場したのが契機になっているようだ。
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Cafe/2191/tero-3.htmlSFC時代の流通モデル http://www.jftc.go.jp/en/cprc/reports.files/cr-0508.pdf(PDF)
初心会は一次問屋の親睦団体で、ファミコン最盛期には玩具問屋の総売上の7割に達するという非常に強力な発言力を持っていたといわれている。
http://gmdisc.com/archives/875小売り店に対する配分出荷と、ソフトメーカに対して製造委託費の前払い、再生産に対する最小ロットの設定などネガティブな側面もあり。
当時は問屋側主体の生産数決定に不満も大きかったようだ。
Wii時代(2009年) 製造委託費はDSソフトで1700円、Wiiソフトは1000円で
PS2ソフトの製造原価は300円+箱と印刷物で数十円なので製造委託費からも利益が出る計算。
プレジデント2009年5月18号
http://president.jp/articles/-/3589種目 | 金額(円) | 割合(%) |
製造(委託)費 | 1,000 | 17.2 |
ロイヤリティ | 400 | 6.9 |
ソフトメーカー取り分 | 1,790 | 30.9 |
一次・二次問屋・小売店マージン | 2,610 | 45.0 |
合計 | 5,800 | |
PS参入で競争が激化した後、SFC時代からロイヤリティ+製造委託を30%から24%に下げ、ソフトメーカー取り分が改善していることが分かる。
SCEの場合PS1時代(1994年頃)種目 | 金額(円) | 割合(%) |
製造費・ロイヤリティ | 900 | 15.5 |
ソフトメーカー取り分 | 2290 | 39.5 |
SCEマージン | 1160 | 20.0 |
小売マージン | 1450 | 25.0 |
合計 | 5800 | |
http://www.jftc.go.jp/en/cprc/reports.files/cr-0508.pdf(PDF)
SFCソフトから大幅に価格を下げ定価販売を徹底し、公取委員から勧告を受ける。
サードパーティの取り分がSFCの25%よりも高く、ソフト誘致に有利だったと思われる。
PS1時代の流通モデル http://www.jftc.go.jp/en/cprc/reports.files/cr-0508.pdf(PDF)
小売りとの直接取引きで見込み発注によるロスの減少とCDによる細やかな再出荷をめざしたが、前述の定価販売が不可能になったこともあり、必ずしもうまくいっていないようだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/PlayStation
各社ともソフトメーカーの取り分はソフト定価の3割前後で、ロイヤリティ+製造委託費も約3割だと思われる。
SCEのロイヤリティも記述したものは定価販売時代と古く、PS2世代以降はさらに下がっていると考えられます。
話題になっている「闘神都市」はソフト価格が約6,000円でメーカー取り分が3割だとすると1800円。
3万本出荷で5,400万円の売上になります。
御影社長の「制作費2億円」発言はちょっとリップサービスというか、自社エンジン開発や機材の費用などを入れた映画の「総制作費」的なアピールではないでしょうか。
闘神都市 イメージエポック
プラットフォーム: Nintendo 3DS
2014-01-30
amazon
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