スクエニ野村哲也氏が自身が手掛ける「キングダムハーツ3」(PS4/XB1 2018年予定)のSwitch版を報じたIGNの拡大解釈記事に対してファミ通とのインタビューで触れています。
―― そのPVで発表された内容に関して、多数の海外メディアの取材が入ったとお聞きしています。
野村 取材はかなり多かったですね。ただ、海外での取材内容が日本に伝わる際には、
言っていないことをセンセーショナルな見出しにされて拡散されることも少なくありません。
―― 『 KHIII 』が、Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)で発売される可能性があると報じられていた件でしょうか?
野村 その取材では、『 KHIII 』のニンテンドースイッチ版について聞かれ、「いまは、すでに発表済みのPS4版とXbox One版での発売が最優先です。
そのほかのハードに関しては、それが完成してから検討します」と答えました。
―― つまり、いまは予定にない、ということですね。ハードをニンテンドースイッチに絞ったわけでもない。
野村 そうなんです。それが、「検討する」の部分を拡大解釈したのか、“発売の可能性がある”と広まってしまって。“そのほかのハード”はニンテンドースイッチだけではありませんし、それらはすべて、予定されているPS4版とXbox one版の完成後に検討するということです。
――「日本人はHDリマスター作品のXbox Oneへの対応を必要としていない」という発言があったという話も出ていますが、これもそうした齟齬が原因で広まったものでしょうか?
野村 そんなことは話していません。Xbox Oneで過去作のリマスターは出ないのかと聞かれたので、先ほどと同じように、発表済みのタイトルが優先だとお伝えしました。そして「Xbox One Xが発表されたいま、Xbox Oneへ向けて、『KHIII』発売後にそれ(リマスター版)を発表するのは、タイミング的に遅すぎると思う。とくに日本では市場的にも難しいのではないか」とお答えしました。
https://www.famitsu.com/news/201707/20138053.html
この件に関してはIGNJの翻訳や報じ方が話題になっていましたが、本家IGNの元記事が公開当初はかなりSwitch版の可能性について強めに書いていたようです。
欧米流にきっぱり「今は可能性は無い」と言い切れない日本人へのインタビューで起こりがちな誤報です。