君島社長による2016年度決算説明会が公開。
主な内容は「スイッチは前期の4倍程度の規模を計画」、「3DSは廉価版で継続」、「スマホの収益化」で、岩田前社長が否定的だった旧ハード/ソフトの廉価販売が君島氏の特徴的な判断です。
以下概要
■2017年度3月期振り返り
Nitendo Switch
・本体が274万台出荷で
年末商戦期なみの販売
・生産設備を増強、年末に向け供給改善
・米国市場で90万台以上実売、自社
過去最高の初月
・購入層は20-30代前半が中心(19-24歳23%、25-34歳46%、35-44歳15%)
・「家族内で2人以上で遊ぶ可能性あり」との回答は過半数を越え、客層の広がりに繋がる
・「ゼルダBotW」実売300万本突破、スイッチ購入者の9割近くが購入
・1-2-Switchはまもなく100万本出荷
・チョキッとスニッパーズは35万DL
・スーパーボンバーマンRは50万本超の出荷
3DS
・ポケモンGO効果、サンムーン発売でビジネス再燃
・3DS本体が前期を上回る実売
・2DS割合が増加、日本で全3DS中19%、米国で32%、欧州50%の比率
・ソフトも販売増、
まだビジネスを継続できる段階
・マリオメーカーが日米欧実売が200万本突破
・主要ソフト累計出荷
ポケモンXY:1611万本
マリカ7:1522万本
ポケモンωα:1374万本
Nスーパーマリオブラザーズ2:1127万本
マリオ3Dランド:1127万本
とびだせどうぶつの森:1097万本
スマホ
・様々な課金の仕組み等の提案をした
・任天堂IPへの接触機会を増やせた
・ビジネス拡大の手ごたえが得られた1年
・マリオラン:1億5000万DL
注)・FEヒーローズ:DL数はマリオランの10分の1以下だが売上はFEHが勝る(
WSJ 望月氏ソース)
■2018年3月期 展望
Nitendo Switch
・
1000万台出荷を計画
・新規ソフトの継続的販売
・複数人でのプレイで長く遊ばれる事を目指す
・サードのヒットを促す
・複数プレイをオンライン/オフでできる「スプラ2」「マリカ8DX」「ARMS」で勢い加速
・海外サードタイトルでは「NBA2K18」「FIFA」新作「SKYRIM」など発売
3DS
・価格等で
Switchと競合せず住み分けて並走
・New 2DS LLを日米欧で7月発売、価格を抑えてニーズを掘り起こし
・普及台数を活かして定番ソフトを販売、持続
スマホ
・任天堂IPに触れる人口の最大化
・スマホ単体での収益化
・専用機との相乗効果
・
年に2-3タイトルを継続して配信
・E3のカンファレンスは今年も開催せず、米任天堂から活動を今後発表
https://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2017/170428_2.pdf
マリオランが1.5億DLで大きな数字ではありますが、スマホIP関連の売上高が242.5億円とまだまだこれからの事業。
しかしポケGOからの送客で3DS販売がV字回復など思わぬ副次効果も発揮していたりします。
ニンテンドースイッチの売上が前期の4~5倍になるためには、海外でのヒットタイトルの複数登場と今回の説明にない秋開始予定のネットワーク定額課金サービスの成否がカギになりそうです。
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