久しぶりの「ソウルサクリファイス」続報。稲船氏の描く設定も独特で面白い!
■フィールド「イカロス牧場」
男はある牧場の主だった。
その牧場は優れた馬を育てることで知られ、領主のひとり息子が成人式を迎えるにあたり、
最高傑作とも呼べる白馬を献上することになっていた。
しかしある日、領主の息子は異国で目にしたという空を飛ぶ馬を
自分の愛馬にしたいと聞かされる。
動揺した男は、あらゆる生き物の羽根をむしり取り、白馬の背中に接着できないか試したが、
やがてどんな手段を講じても空飛ぶ馬を作り出せないことを知る。
失意の男の耳に、何者かの声が届いた。
欲望を叶えたければ、何かを捧げろ。それが大切なものほど望みに近づく…と。
男は「声」に従い牧場の最高傑作であった白馬を犠牲に捧げた。
白馬はどろどろに溶け、羽根が生えた白いロウとなった。
半信半疑ながらも馬の背にとりつけると……見事に馬は、大空を羽ばたきだした。
その後、領主の息子が自らの不注意から墜落死し、その責任を負って処刑される瞬間まで、
男はまるで野菜を栽培しているかのように、白馬を育てては生贄にし、空飛ぶ生物を作り続けた。
■植物の剣
“剣士の苗木”や“剣豪の苗木”など植物を供物として捧げることで
発動する近接攻撃系の魔法。鋭く硬質化し切先で敵を切りつける。
■雷人像の斧
”雷鳴石の剃刀”や“雷人石の刃先”などを供物として捧げることで
発動する近接攻撃系の魔法。雷鳴をまとったその斧は、強力な一撃を誇る
■グリフォン
その男は貴族だった。
広大な領地を持ち、領民から多額の税を貪り尽くし、富におぼれた日々を過ごしていた。
ある日、領民から奉納された獣と鳥と人の三体一組からなる金の像に、
心を奪われ、これを異様なまでに愛した。
その異常な愛情は、金の像を隠そうとした自分の妻を死に追いやるほどであった。
やがて時が経ち、重い税にたまりかねた領民達の反乱が起こる。
貴族の城に押し寄せ、領民たちは宝物庫に貴族をみつける。
だがその時、すでに貴族は、もはや人の姿を失っていた。
これが、金欲にまみれたあげく、愛してやまなかった金の像に
体をのっとられ化け物と化してしまった貴族の姿である。
SOUL SACRIFICE 5/10発表会ダイジェスト映像 #1
▲稲船氏によるゲーム設定の説明とシングルプレイ
ダイジェスト映像 #2
▲音楽担当:光田康典氏、鋒山亘氏による楽曲紹介
ダイジェスト映像 #3
▲マルチプレイ紹介
SOUL SACRIFICE
今冬発売予定
PSVita
今回の設定公開で稲船氏の独特の世界観が垣間見えて面白い。
ロックマンやデッドライジングのポップな世界観とは一線を画す世界観と、かつて「ドン判金ドブ」と揶揄されカプコン暗部の象徴とされてきた稲船氏のイメージを覆す作風だ。
稲船啓二氏渾身の新作で外野を黙らせることができるのか。
彼の人生の行く末と共に意義深い作品が作られることを望む。
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