エース安田氏復調! 歴代ハードで1億台/5年は存在するのか?
ソニーを支えるPS4「5年で世界1億台売れないと失敗」と識者中略
日本の初動販売は「喧伝されているほどの勢いはなかった」と指摘する向きもある。エース経済研究所アナリストの安田秀樹氏がいう。
「生産が遅れて発売初日から品薄だった前作のPS3に比べれば倍くらい売れていますが、ライバルである任天堂の『Wii U』は2週で43万台を売りましたし、
初動で50万台を突破しないとハード機ビジネスとしてはなかなかうまくいかないケースが多い。この程度の台数では日本での成功は難しいかもしれません」
中略
「
ハード機のビジネスサイクルは5年。それまでに全世界で1億台売れるかどうかが成否を分けます。成功するためには少なくとも初年度に2000万台、日本だけでは300万台の販売が必要です。いまのところ日本は弱いので、PS4は世界販売の勢いをどこまで維持できるかにかかっているでしょうね」
中略
「いまのソニーは各セグメントごとに損益の責任を持たせているので<個別最適>は図っていますが、<全体最適>ができないので全体の営業利益に結び付かないのが弱点です。平井一夫社長が就任以来言い続けている『One Sony』(部門間の垣根を取り払い、総力戦で商品を開発する体制)が執行されていないのです。
例えば、PS4はソニーの持つ音楽や映画のコンテンツを配信することだってできるのに、『ゲームと連動させてもたいして儲からないから安い値段では出さない』などとなれば一体化は難しい。そもそも5年単位で利益を考えるゲーム事業が他の部門の赤字を助けるというビジネスモデルは長続きしないのです」
http://www.news-postseven.com/archives/20140311_245503.html
ソニーがまだまだ改革が進んでいない点は本丸であるテレビ事業の子会社化やPC分野の売却からも頷ける。
また、日本においてPS4が欧米のような熱狂的なヒットに到っていないのも事実だろう。
それにしても5年で1億とはかなり高いハードルで厳しすぎる論調でもある。
歴代のゲームハードで1億台達成したコンソールはわずかに3機種で、
現行の主流であるPS3とXbox360は発売から7-8年で未だに9千万台弱だ。
安田氏はハード史上記録更新としてのハードルを言っているのかもしれない。
機種(発売日)
出荷台数:達成年月
PS2('00年3月)
●累計1億台:2005年11月
●累計1.5億台
PS1('94年12月)
●累計1億台:2004年5月
Wii('06年11月)
●累計1億台:2013年6月
PS3('06年11月)
●累計8千万台:2013年11月
PlayStation 4ソニー・コンピュータエンタテインメント
プラットフォーム: PlayStation 4
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