岩田社長講演で最近のハードとソフトの売上にも触れていたので紹介。
3DSは本当に成功なのか?
まずは2009年~2011年のハード日本市場の販売台数
一目瞭然で3DSが勢力拡大している。2010年はPS勢が前年に対して維持成長をしていたが、2011年は3DSやVITAといった新世代携帯機の影響からかPSP減らしている。他にはPS2の終焉とXBOXの止まらない凋落が分かる。
3DSはとりあえずのシェアは獲得したといっていいだろう。利益率は置いておくとしても日本のハード販売総数も押し上げている。
続いて過去3年間のソフト販売数を見てみる。
残念ながら国内のソフト販売は総数を下げていて任天堂系ソフトの減少数が目立つ。(岩田社長曰くハード世代交代の境界期のため。)反してPS3・PSPは健闘している。特にPS3はようやく収穫期に入ったといわれる2011年の増加が見られる。
SCEと任天堂でソフトとハードの売上差が逆転しているのが興味深い。利益を得るための仕組み(ハードで儲けるのかソフトで儲けるのか)が2社の間で異なる事も想像できる。
また、PS2のソフト販売数の減少を見るに、ソフト販売で利益を得るSCEの仕組みでは、今からPS3にPS2互換機能が付くとは考えにくい。機体自身で利益が得られるのであれば別だろうが。
次はPS3とWiiの過去2年の販売推移を見てみよう
任天堂がいかに年末商戦に強いかが分かるとともに、購買層がかなり違う事が想像できる。
年別の累計は以下の通り。
|
2010年 |
2011年 |
Wii |
172.8万台 |
93.7万台 |
PS3 |
155.8万台 |
146.7万台 |
ともに数を減らしているが、Wiiの減速感が否めない。早いWiiUの登場が待ち望まれる。
次にハードの発売から1年間の推移を見てみよう
任天堂の講演なので有利なデータを並べるという事を差し引いても、3DSの驚異的な伸びが分かる。最近のハードの中でトップの勢いで推移している。
ただし必ずしも1年目の累計と数年単位での累計は比例しない事と、3DSは“値下げのカード”を早いうちに使用している事も忘れないで欲しい。
以下は2012年1月現在の各ハード累計販売数
---DS |
3284万台 |
---PSP |
1836万台 |
---GBA |
1673万台 |
---PS2 |
2195万台 |
---Wii |
1224万台 |
---PS3 |
755万台 |
見比べてみると
GBAや
Wiiは1年目ではトップクラスの販売数だが、累計では振るわない結果になっている。
(例外で爆発的な流行を産んだDSはあるが。)
この理由として、任天堂は「
枯れた技術の水平思考」の考えに基づいて商品開発をし、スタートダッシュには向いているが寿命が短いハードを作る為であると思われる。
3DSをDSのように寿命を延ばすには、当時の脳トレや漢検などのブームを再び起こす必要がある。
はたして3DSの辿る未来はDSなのかGBAなのか。
任天堂関係の話題が多くなってしまったが、噂されているXBOX720やPS4の登場もあわせて今後も目が離せない争いが続くだろう。
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