長いので要約
■3年連続の営業赤字の理由
3・2期前は超円高とハードの切り替えが重なったため
前期はハードソフトの販売数が未達と期初想定外の技術取得費用の発生が原因
今期は収支バランスの回復を優先する
■3DSの普及台数を活かして本格収穫期へ
3DSは全世界で普及台数4300万台超、海外でソフトが2-4割伸びており、販売に転換する。
主軸はスマブラ、ポケモンωルビー/αサファイア
海外で発売するトモコレ、そしてモンハン4Gなど
■WiiUの勢いを取り戻す
看板のマリカ8とスマブラで任天堂の強みを活かす流れに
WiiUパッドを活かしたソフトを開発
※「ウォッチドッグス」の表記あり
インディーズタイトルの拡充
■新事業の取り組み
QOLは年内に具体的な内容を示す予定
スマホアプリを年内にリリース予定
■マリオカートTVの展開
マリオカート8の動画共有をスマホやPCのWebサービスとして展開予定
アプリではフレンドの共有動画閲覧やランキングの表示など
ニンテンドーネットワークIDによるアカウントで管理する
■デジタル販売
ダウンロード販売は2年で3倍の伸びで、これまでの取り組みの成果。
WiiUパッドのNFC(短距離通信)によるSuica決済が今夏より対応予定。
交通系電子マネーを活用した決済で手軽さをアピール
■キャラクターIPの積極活用
NFC内臓フィギュアの展開を年末より開始し、これをNFP(Nintendo Figurine Platform)と命名。
NFPは複数のソフトと連携し、フィギュアのデータにも反映・育成する予定でE3で詳細を発表予定。
http://www.nintendo.co.jp/ir/library/events/140508/index.html
NPDなどの販売資料を公開しなくなってしまった説明会
グラフが見やすかったので残念です。
NFCを使ったフィギュアの展開はアクティビジョンのビジネスモデルを参考にしている事で先日も話題になっていました。
(任天堂: 20億ドル級IP独占のチャンスをスルー。かわりに類似作品を開発
http://ameblo.jp/seek202/entry-11827466942.html)
「ポケモン スクランブル U」も目立ったセールスは無く、
「新しいアイディア」の創造に非常に苦しんでいる事が伺えます。
また今回の発表で以下も伝えられています。
・新ハードの登場は「事実無根」
http://www.asahi.com/articles/ASG57756HG57PLFA00W.html
・早期の退任は否定
http://www.nikkei.com/markets/kigyo/gyoseki.aspx?g=DGXNASDZ070HA_07052014TJ2000
・社外取締役に水谷直樹氏を起用
http://www.inside-games.jp/article/2014/05/07/76557.html
水谷氏は岩田社長と同じく東工大卒ですので何らかの縁があるのでしょうか。
年齢は一回りくらい違うので直接的な同窓ではなさそうですが。