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みらいマニアックス!
Michael Pachter(Wedbush Securities)らのアナリストは、2009年のPSPの劇的な転落を、Appleの携帯機及びiTunesの登場の影響によるものだと述べている。
NS: Gamasutra
PSPが北米で売れていないという事実はよく知られるところだが、経年で整理すると、売れていない=ずっと低調なセールスという単純なイメージとは違う、なかなかに興味深いストーリーが浮き彫りになってくる。
・PSPはずっと低調なセールスだったわけではない。2008年まではむしろよく売れていた
・PSPを殺したのはDSでも3DSでもなく、iPhoneをはじめとするモバイル機だった
・ソニーはDL販売には熱心で、PSP Goはその路線上にあった
Goは実験機等ではなく、おそらく次世代の本命機だったはずだ。Goの失敗はソニーには手痛かっただろう
・値引きの効果は大きかったが、iPhone等モバイル機との戦いでの劣勢を覆す力はなかったこれを見ると、USが主導したと思われるVitaがなぜiPhoneを強烈に意識しているのかが分かる。要するに、北米で「PSPを殺したのはDSでも3DSでもなく、iPhoneをはじめとするモバイル機だった」からなのだ。
この記事によるとPSPはモバイル機にシェアを奪われていて、PSVITAはその対策を込めた商品だという事と、そこからどう反転していくかという結びで終わっている。
PSPのアメリカでの動向が良くわかって興味深い。
だが本当にPSPの不振はiPhoneによるものなのか気になったので関係する情報を集めてみた。
まず日本のPSPはどうだったのか以下のグラフを見て欲しい。
日本では2010年のPSPは、ソフト累計販売上位20位(2012年1月現在)に7作品が挙がり、下落気味であるがアメリカの2008年から2010年への激しい落ち込みには及ばない。
次にアメリカのスマフォはどんな動きをしているだろう。以下は米iPhoneの販売推移のグラフ。
2008年の第4四半期に突如台数を伸ばしている。(72万台→689万台)
この伸張具合ならゲームをする層がPSPから流入すると言うのも納得出来る。
▲過去10四半期におけるiPhoneの販売台数(単位:1000台/出典:米国Apple/図版作成:米国Macworld)
▲マルガの湖畔 米国PSP DS推移 単位:1000台
Michael Pachter氏の解説は上記の数字とズレがない。(実は私はもう少しゲーム同士のシェア争いの部分が強いと思っていました。)ゲーム好きとしてはスマフォに押されているのは少し寂しい。
それにしても見れば見るほどSCEのアメリカで置かれる立場がいかに逆風が吹いているかを知る結果になってしまったが、PSPgoの失敗を踏まえたであろうPSVITAがこの状況をいかに乗り越えていくのか、平井新社長への期待も込めて見守りたい。
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