SFC開発までは任天堂の盟友だった久多良木氏、山内氏の逝去に何を思うのか
テレビゲームの父、任天堂・山内溥氏を悼む中略
共同開発に絡んで両社の思惑が錯綜し共同開発自体が頓挫する事態に陥ったのだが、電話口の向こうの山内さんは思いの外饒舌で、そのギャップに一瞬面食らっ たものだ。以降、お互いの得意とする方法論でビデオゲーム市場、そしてコンピュータエンタテインメント市場を共に拡大して来られたのは僥倖であった。
山内さんは、時に自らの意と異なる事柄や方向性に対して声を大にして警鐘を鳴らし、あえて厳しい批判もされた事もあったが、そのいくつかは正鵠を得たものだった。しかしプレイステーション発売に際して「あんなものが100万台も売れたら逆立ちして歩いてやる」と言われたとかという噂が一瞬メディアに流れ、よしとばかりに「いくぜ100万台!」のキャンペーンを打たせて頂いた。山内さん、もしかしたら今頃天国で苦笑いされているかな?
感謝をこめて…
元ソニー・コンピュータエンタテインメント会長 兼 グループCEO
久夛良木 健
http://toyokeizai.net/articles/-/20697?page=2
久夛良木氏には複雑な思いがありそう。
任天堂とソニー 袂を別った2社の間を取り持つには山内氏が必要だと思っていただけに、お亡くなりになったことは非常に残念です。