明大教員でメディアサイエンスが専攻の福地健太郎氏が18年度入学の（おそらく明大同学科の）学生に「クソゲー」の意味をアンケート調査。

回答人数は249名
1位「完成度の低さ」
2位「ボタンを押すだけで面白みがない」
3位「シナリオ・設定の破綻」

以下
「ガチャの確率が低い」
「高難易度」
「グラフィックの品質が低い」
「憶えゲー」

「クソゲー」をどんな意味で使っているか、世代が離れると齟齬が生じると聞いたので、試験的に、今年度の大学一年生を対象にアンケート調査してみました。設問や調査手法は改善の余地があると思いますので、あくまでも参考値として。 pic.twitter.com/FyKHyR40P9

— Kentaro Fukuchi (@kentarofukuchi) 2018年6月15日

僕の感覚だと「難し過ぎて先に進めない」の方が、「ただボタンを押すだけで〜」よりも多いと思ってたんですが、そうではないみたい。これは、事前に聞いていた傾向と合致している。ただ、選択肢の文章が誘導的に過ぎる可能性もあります。

— Kentaro Fukuchi (@kentarofukuchi) 2018年6月15日

思いの外反響が大きいのに驚いてます。補足:
・この結果から何か結論を引き出すのは尚早
・設問は「クソゲー」の捉え方を訊いてるのであって、どんなゲームが嫌われるかを直接的に問うものではない
・「クソゲー」を単にネガティヴな意味で使ってるのなどうかも未調査
・クソゲー論みんな大好きだな

— Kentaro Fukuchi (@kentarofukuchi) 2018年6月16日

・このアンケートは、毎年一年生を対象に実施している、ゲーム経験についての調査に急遽紛れ込ませたもの
・設問が練れてないのはそのため（言い訳）
・他の設問との相関関係の分析はこれから
・他の設問については四年分蓄積あり
・共同研究相手募集中です

— Kentaro Fukuchi (@kentarofukuchi) 2018年6月16日

Twitter上での反応で興味深かったのは、「昔はクソゲーというのはダメでも愛せるゲームだったが最近は単にダメなゲームを指すようになった云々」の類。でもね、「クソゲー」の元祖、みうらじゅんさんが同じことを別冊映画秘宝で言ったの、1998年ですよ。 pic.twitter.com/n1ntzU1R5S

— Kentaro Fukuchi (@kentarofukuchi) 2018年6月16日

「クソゲー」の定義はみうらさんの中でも揺れてるからね。なんせみうらさんがかつて最低の「クソゲー」と評した『頭脳戦艦ガル』、「まったくおもしろくなかった」って書いてたりするし。

— Kentaro Fukuchi (@kentarofukuchi) 2018年6月16日

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これが世論とするには対象が限定的でサンプルも少ないですが非常に興味深いアンケ。
やはり「愛すべき隙の多いゲーム」という意味より「単にダメなもの」に捉えられている模様。

2位の「ボタンを押すだけ」ってゲームは全部そうじゃないかと思ったりしますが、彼らが幼少の頃はWii/DSの全盛期で体感ゲームの走りと任天堂の啓蒙が響いている印象。
4位のガチャの確立も世代を感じさせます。

また体感操作を重視する「1-2Switch」「ARMS」やPS4のタッチパッド、PSVRが空前のブレイクを果たしているかと言えば難しい所だったりします。