ヴァーチャルリアリティーの新時代を告げるPS4専用VRヘッドセット「PSVR」をようやく入手。
カメラセットは49980円+税とゲーム機の周辺機器としては背徳的な価格。
セットアップもそこそこにロンチタイトルを体験版も含め以下のタイトルをざっとプレイ。
「サマーレッスン」
国内PSVRを最も盛り上げたと言っていい家庭教師シミュ。教え子 ひかりちゃんの実在感が凄まじく、パーソナルスペースにグイグイ入ってくる彼女にたじろぐこと必至。指導が上手くいって「出来た!」の顔を見るのは嬉しい。だが遠景のぼやけ・ジャギなど解像度面の粗も気になる。
「Rez Infinite」
レズでVR。頭の向きでターゲット位置を変えられる。視界全面でのプレイは没入感が増す。
「初音ミクVR フューチャーライブ」
ミクさんのライブをVRで体験。ステージの様々な位置から躍る姿を眺められる。
Moveをペンライトや鳴り物として使用。
名越氏が指摘していた2DキャラのVR化の違和感は感じなかった。
「VR Worlds Ocean Descent」
The DEEPのタイトルで公開されていた海中探索。
美しい海中の生物を360度見渡せるのは素晴らしい。
「サイバー ダンガンロンパ VR」
学級裁判をVR体験するデモ。不審な発言を打ち抜くコトダマシューティングが楽しい。視線に逃げ場のない「おしおき」が臨場感を高める。
「RIGS」
対戦型ロボットシューティング
憧れのロボ搭乗感覚をついに実現。動きが激しくかなり酔った。
「The Playroom VR ロボットレスキュー」
3D探索アクション 捕まったロボットを見つけ出して救出する。旧来のジャンルもVR視点で印象が大きく変わる。
「Allumette」
クレイアニメ調の映像作品。全方位から見渡せる箱庭世界で進行する物語を覗き込む感覚が体験できる。
「Headmaster」
サッカー場のゴール前でひたすら課題に沿ってヘディング。
空間認知能力が試される、シンプルだがVR体験込みで楽しめる。
■PSVR雑感
●立体感・臨場感
物体を横から見るとちゃんと横からの見え方をするという今までにないゲーム内での視野の広がりと臨場を体験できる。
YouTubeやスクリーンショットで見る映像とは全く別の“近さ”が感じられる。
ゲームキャラの衣擦れの音が聞こえてきそうな距離感はインパクトが大きい。
●解像度
海外メディアで指摘された通りで粗さが気になる箇所も。
シアターモードでの視聴も通常のモニターと比較するとかなり解像度に違いを感じる。
また立体視の視差による輪郭のちらつきは避けられないのか。
●ケーブル
配線はさほど難しくもないが、太いケーブルが常時ヘッドセットにぶら下がっているのは気になる。ヘッドフォンも加えてケーブル類の省略は今後の課題かも。
●酔い
通常の2Dタイトルではなかなか酔わないのだが、VRになると動きが激しいタイトルはかなり酔ってしまった。リアルになった事で現実の動きとの細かい違いが違和感になっていて、RIGSはものの数分で苦しくなってしまった。
これも設定や個人差が大きいかもしれない。
■総評
画像や映像ではなくとにかく実際に体験しなければ伝わらない新感覚。
右スティックの呪縛から逃れたゲームの未来が到来。
しかし解像度やケーブルなど粗削りな面も多く、その違和感を忘れさせるほど夢中にさせるソフトの登場も待たれる。
進化の終着点に見えたPS4のスペックを早くも中継点に変えてしまった恐ろしい周辺機器の登場。