カプコンが
アニュアルレポート2015(PDF)を公表。
産業動向や今後の中期方針までを詳細に渡って公開しています。
以下概要
■ゲーム業界の産業特性
・PCオンライン市場
市場規模は247億ドル、2019年までに266億ドルまで拡大と予測
コア層がメインの安定市場で収益性は3市場で高い
・コンシューマ市場
市場規模は216億ドルで19年までに256億ドルまで拡大と予想
コア層がこちらも多く安定
収益性は3市場で最も低いが、それでも日本産業全体からは高い
今後はデジタル化が進み2市場との差は縮小の見込み
・モバイル市場
市場規模は225億ドルで19年には374億ドルに急伸する予想
収益性は高いがカジュアル層が多く安定収益の確保は難しい
■2015年3月期売上
・ゲーム全般は453億円
・マルチメディア展開による売上は188億円
■実績
・モンハン4G : 340万本
・バイオリベ2 : 110万本
・モバイルはヒット不足で軟調
・アミューズメントは前年比90%の売上
・パチンコ/スロットは運用ルール変更で延期などがあり大幅減
■2015年3月期のコミットメント
・モンハンクロスとストリートファイターVの販売計画450万本達成
・DLCビジネスの売上計画90億円達成
・モバイルのモンハンエクスプロアのヒット
・パチスロのルール変更に対応した機種の発売と営利計画30億円達成
■中期経営目標
・CS拡充
DLC販売に切り替え促進し長期安定販売を目指す
外注から内作へ移行で技術の習得と品質の向上
・オンラインビジネス
ライン増強し中国はじめアジア展開
■備考
・2010年からの5年間でミリオンタイトルは20作品
・CSの販売減は「高採算タイトルへの絞り込み」の結果
・MH4Gの390万本計画(340万本販売)が未達
・2.5年ごとに人気シリーズタイトルを発売
前回のレポートでも内製強化やCSへの回帰を感じさせる内容でしたがより一層深まったように感じます。
もともとアクションが強いメーカーなので簡易操作のみのモバイルよりは向いているのかも。
任天堂もアクションが中核なのでこの辺どうするのかは注目ですね。
またタイトルを絞り込むという事でかつての名作復活は困難だと予想されます。