機能を強化し、リニューアルした3DSが29日に発表、そこから見えるものは?
世界で4,400万台を販売する任天堂の携帯機3DSに新型機、「new 3DS」「new 3DS LL」が発表された。
日本で先行される発売日は10月11日で価格は16,000円/18,800円
3Dゲームに欠かせない右スティックにZL・ZRボタンの追加、NFCリーダー搭載と機能強化
■判断を先送りに
new 3DSの発表で任天堂が短期的にスマホにシフトするなどの方針変更が無い事が伺える。
少なくとも1-2年の間は携帯機ハード/ソフトのビジネスを3DSで続ける意思表明でもあります。
■カプコンに超配慮
3DS LL発売時には「Newスーパーマリオ2」、2DS発売時には「ポケモンX・Y」が同時発売と、新型のロンチは常にファーストの有力タイトルが同発されていた3DSシリーズ。
「スマブラ」ではなく「モンハン4G」の発売日に合わせているあたり、任天堂がモンハンを重視していることがわかります。
■任天堂の携帯機は1年半でモデルチェンジ
定期的な機能追加/価格上昇の新型投入は前世代機のニンテンドーDSと同じような商品展開。
大ヒットしたDS Liteを除けば、およそ1年4ヶ月前後の間隔で新型の発表が行われている。
DS/3DS バリエーション展開
機種 |
発売日 |
価格(円) |
DS |
2004年12月2日 |
15,000 |
|
1年3ヵ月後 |
|
DS Lite |
2006年3月2日 |
16,800 |
|
2年8ヵ月後 |
|
DSi |
2008年11月1日 |
18,900 |
|
1年後 |
|
DSi LL |
2009年11月21日 |
20,000 |
|
1年3ヶ後 |
|
3DS |
2011年2月26日 |
25,000 |
|
1年5ヵ月後 |
|
3DS LL |
2012年7月28日 |
18,900 |
|
1年3ヵ月後 |
|
2DS |
2013年10月12日 |
129.99ドル |
|
1年後 |
|
new 3DS
/ LL |
2014年10月11日 |
16,000
/18,800 |
※初代3DSは発売半年後の11年8月11日から15,000円に改定
※2DSは14年現在北米限定
※new 3DSのみ税抜き価格
また、DSと似た展開であれば3DSの寿命も予想できるかもしれない。
■次世代携帯機はいつ登場するのか?
おそらくシリーズ終盤のバリエーションと思われる「new 3DS」の発表から
DSシリーズとの比較で、3DSがいつまで売れるのかを想像してみたい。
●DS発売~3DS発売の期間は6年2ヶ月
●DS最後のバリエーション発売から1年3ヶ月で3DS発売
●
new 3DSの北米発売は2015年以降
●発売4年目でのDS比で3DSはハードが61%、ソフトが44%の販売
●岩田社長による業績予測 (
決算説明会)
「15年度が新規事業の具体案の提示、16年度に任天堂らしい収益に回復」
DSの販売に沿うのであれば、3DSの発売6年後は2017年。
3DSが既に縮小傾向になっていることや、岩田社長の発言に旧来のビジネスも含めるなら、2016年にも次世代投入も考えられる。
64、GCの更新は5年でしたし、2016年末にはWiiUも5年目を迎え、仕切りなおしの時期を早めるという考えもあるかもしれない。
日本からは想像しにくいが、海外では急速に携帯機市場が縮んでいて、次の携帯機についてはVitaが海外で大苦戦しているSCE共々変化が必要なのかもしれない。
これが任天次世代機が据置+携帯ハードの噂の根拠にもなっています。
さらに西田氏の指摘するように短期でひっくり返すリスクも。
ひとまず選択を先送りにした感のある新型機発表。
当面の赤字は覚悟しているような雰囲気です…
Newニンテンドー3DS LL メタリックブラック
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